1月26日開催 第14夜
「右舞いろいろ」ヤマトと朝鮮半島・交流の証 〜インナーマッスルを鍛える「陰」の舞楽〜
右舞は主に朝鮮半島を経由して伝来した舞を指します。
舞楽装束は青系統のものをつけます。（一部違うものもありますが。）
ここでいう青とはBlueの青ではなく、日本で昔から指すアオ。今でも信号を緑とは言わず、青といいますよね、あのアオです。
さて当日は映像や画像を使いながら、右舞をいくつか紹介しました。
まずは代表曲「納曽利（なそり）」です。
二匹の龍が楽しげに遊ぶ様を舞にしたといわれ、別名「双龍舞」とも呼ばれます。
韓国舞踊とのつながりと解き明かす重要な楽曲の一つです。
「抜頭（ばとう）」
右舞は青系の装束のはずが、赤い装束をつけています。
この「抜頭」という曲は伴奏にも唐楽を用います。
実は左右両方にそれぞれ舞があるという珍しい曲です。（「還城楽」もこのケースです）
親を猛獣に殺された子が山野に分け入り、猛獣を倒して本懐を遂げた後の喜びとも、悲しみともつかぬ様を舞いにしたとか、中国の王妃が嫉妬に狂った様を舞にしたともいわれるものです。
これら右舞の動作の特徴は、地を這うように腰を低く落として体重を移動させていく点にあります。
また踵を立てながら動作を展開していくのは、足を擦り開く左舞の動きと大きく異なる非常に興味深いポイントです。
また舞台の出入りは右側から行い、歩く際も必ず右足より歩を進めます。
舞う際には「テン テン ズンドー」などと、打楽器のテンポをとっていきます。
これも楽器の旋律にしたがって舞っていく左舞との大きな違いです。
現在も韓国舞踊を舞う際には、右舞と同様に曲の旋律ではなく打楽器のテンポで舞います。
この辺の細かいお話は第１９夜でまた。
最後になりましたが、忘れてはいけません、右舞・高麗楽は笙を用いず、鞨鼓ではなく、三ノ鼓を、また笛も高麗笛を用います。
三ノ鼓です。
韓国のチャンゴにそっくりです。
そして篳篥とともに伴奏に用いる高麗笛です。龍笛より細く、指孔も１つ少ない笛です。
「右舞いろいろ」ヤマトと朝鮮半島・交流の証 〜インナーマッスルを鍛える「陰」の舞楽〜
右舞は主に朝鮮半島を経由して伝来した舞を指します。
舞楽装束は青系統のものをつけます。（一部違うものもありますが。）
ここでいう青とはBlueの青ではなく、日本で昔から指すアオ。今でも信号を緑とは言わず、青といいますよね、あのアオです。
さて当日は映像や画像を使いながら、右舞をいくつか紹介しました。
まずは代表曲「納曽利（なそり）」です。
二匹の龍が楽しげに遊ぶ様を舞にしたといわれ、別名「双龍舞」とも呼ばれます。
韓国舞踊とのつながりと解き明かす重要な楽曲の一つです。
「抜頭（ばとう）」
右舞は青系の装束のはずが、赤い装束をつけています。
この「抜頭」という曲は伴奏にも唐楽を用います。
実は左右両方にそれぞれ舞があるという珍しい曲です。（「還城楽」もこのケースです）
親を猛獣に殺された子が山野に分け入り、猛獣を倒して本懐を遂げた後の喜びとも、悲しみともつかぬ様を舞いにしたとか、中国の王妃が嫉妬に狂った様を舞にしたともいわれるものです。
これら右舞の動作の特徴は、地を這うように腰を低く落として体重を移動させていく点にあります。
また踵を立てながら動作を展開していくのは、足を擦り開く左舞の動きと大きく異なる非常に興味深いポイントです。
また舞台の出入りは右側から行い、歩く際も必ず右足より歩を進めます。
舞う際には「テン テン ズンドー」などと、打楽器のテンポをとっていきます。
これも楽器の旋律にしたがって舞っていく左舞との大きな違いです。
現在も韓国舞踊を舞う際には、右舞と同様に曲の旋律ではなく打楽器のテンポで舞います。
この辺の細かいお話は第１９夜でまた。
最後になりましたが、忘れてはいけません、右舞・高麗楽は笙を用いず、鞨鼓ではなく、三ノ鼓を、また笛も高麗笛を用います。
三ノ鼓です。
韓国のチャンゴにそっくりです。
そして篳篥とともに伴奏に用いる高麗笛です。龍笛より細く、指孔も１つ少ない笛です。
