さまざまな場面でよく

 「能管とよく似ているけれど、この楽器は能管じゃないの?」

と、質問を受けることが多いです。


残念ながら私は能管は扱わないので、吹く事も、実際にお見せすることもできません。


さて、この答えは

 「ノー」  です。

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能管と龍笛は見た目はよく似ていて、同じと思う人も多いですが、違う楽器です。

よくその違いを説明するときに、





「龍笛は能管の原型であるが、能管には龍笛にはない「のど」と呼ばれるものが笛の内部に入っており、音を出しやすくしてある」

といわれます。


龍笛にはこの「のど」といわれる構造物はありません。

能管の特徴はこの「のど」の存在により音律が不安定になり、1管ごとに異なることから合奏に向かない楽器であるといいます。
また、この「のど」により「ひしぎ」といわれる高音で独特な音色を作り出すことが出来るそうです。

しかし、龍笛と同様の構造を持ち名ながら、能管がなぜ「のど」を持つようになったのかはいまだに謎が残る部分。

「壊れた部分を継ぐためだった」
などと、この経緯には多くの推測があるそうですが、はっきりとしたことは現段階ではわからないのだそうです。


近年では東京文化財研究所の研究者によって村上水軍の能管と鎌倉の龍笛をX線分析した結果が報告されています。

これによると、単なる「のど」の違いだけではなく、龍笛から能管への変遷には何らかの意図的な改革が加えられたと思われます。