今日ははちみつの日(8月3日)だそうです。

はちみつを採ったあとに出来る「蜜蝋」。これも蜂からの貴重な贈り物です。

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古くから特に西洋では宗教儀礼に用いるロウソクとして珍重されてきたものです。

近年では蜜蝋製のクレヨンなども登場し、その発色の美しさや仕上がりのきれいさなどから注目を集めています。




さて、実は雅楽の楽器にとってもこの蜜蝋は欠くことのできない大切な存在なのです。


有名なところでは笙に使われていますね。

笙の命であるリード。15本の竹の先端に銅製の簧(リード)が付いていますが、そこに使われているのが蜜蝋です。

銅製のリードを竹に固定するのに使用します。

笙を演奏の前後に温めるのはこのためでもあります。(楽器の演奏によってリード付着した水滴を飛ばすためという理由はもうご存知ですよね)

また、リードの振動部分の先端に蜜蝋をつけ、音程の調整を行います。

笙の演奏者は常にこの部分の蜜蝋を調整することで、調律を行っているんですね。



さて、もう一つ蜜蝋を使用しているのは龍笛です。

あまり目立たないので、龍笛奏者にしかわからないと思いますが、実は歌口(息を吹き込むところ)の左側を蜜蝋で固定してあるんですよ。(その先には錘が入れてあります)

今度龍笛奏者に見せてもらってくださいね。



この時期はどうしても楽器を保管しているお部屋の気温も高くなってしまいますよね。
こうした蜜蝋を使って音程を調整している楽器にとって夏の高温は天敵。絶対に避けたいもの。
炎天下の車の中において置くなんてもってのほか。ほんのちょっとも駄目ですよ。

特に現代の住居は密閉性も高く、うっかりすると昼間お出かけ中に。。。。なんてことも。


笙にいたっては温度の高くなる場所に置いてあっただけで、調律がすぐに狂ってしまいますよ。ひどい場合にはリードが剥がれ落ちてしまいます。


夏の楽器の取り扱いには皆さん十分ご注意くださいね。


一番いいのは、風通しのいい、温度の上がらないところに保管し、一日一回は楽器を取り出しお稽古をして息を入れてあげることです。